業務に特化した物体検出ソリューション:航空写真のマスキング自動化
近年、道路メンテナンス等のための測量作業では、通行の遮断や妨げとならない空中写真測量の利用が増加しています。ただし、測量の前処理として、撮影した写真に写り込んだ車両や歩行者、看板などの不要な情報を除去する必要があります。従来は、画像処理ソフトを使った人手による作業に大きく依存しており、膨大な時間と労力がかかるという課題がありました。

株式会社エムアールサポート様から「AIを活用して業務を自動化できる方法はありませんか?」というご相談をいただき、弊社でその業務に最適化したシステムを構築し、ソリューションのご提案いたしました。ご担当者様は数千枚にも及ぶ大量の道路写真を保存したフォルダを指定するだけで、アプリが自動的にノイズとなる要素を検出し、瞬時にマスキング処理を施した画像を作成できるようになりました。これにより、これまで1週間程度かかっていたマスキング作業が、わずか半日で完了するようになり、工数やコストの大幅な削減につながりました。さらに、処理後の画像は手動で調整できるため、万が一誤判定があった場合でも簡単に修正できます。

また、本アプリケーションはローカル環境で動作するため、画像データを外部クラウドにアップロードする必要がなく、機密情報や個人情報の漏洩リスクを最小限に抑えられています。このマスキング自動処理を活用することで、道路管理を行う行政部門やその委託を受ける測量業者は、より効率的かつ正確に道路の状況を把握でき、メンテナンスや補修の計画に集中できるようになります。
お問い合わせ
開発事例に興味がありましたら、お気軽にお問合せください。
下記お電話、または「お問い合わせ」からフォームにご記入ください。
株式会社ハイシンク創研 研究開発本部075-322-7088受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]
お問い合わせ